〜酒精強化ワイン〜

"酒精強化 (しゅせいきょうか) ワイン" とは、醸造過程でアルコールを加えることで、アルコール度数を高めたワインのことを指します。

【フォーティファイド・ワイン】とも呼ばれています (。-`ω-)！

"酒精強化ワイン" は、もともとヨーロッパ南部などの気温が高く温度管理が難しい地域で、ワインの酸化・腐敗防止など "保存性" を高めると同時に、味わいに "個性" を持たせるために造られたものであります。

通常のワインのアルコール度数は、だいたい "８～１４％" ですが、酒精強化ワインのアルコール度数は、"１８％前後" とけっこう高めです (￣ー￣)

酒精強化ワインには、【甘口】と【辛口】があり、それぞれ違った手法によって造られています。

【甘口】の "酒精強化ワイン" は、発酵前の果汁もしくは発酵中のワインに、ブランデーなど度数の高いアルコールを加えることで酵母の働きを止め、発酵がそれ以上進まないようにし、"糖" を残すようにして造られます。

一方、【辛口】の "酒精強化ワイン" は、発酵後にアルコールを添加して造られます。

代表的な "酒精強化ワイン" には、スペイン南部で造られる "シェリー"、ポルトガル北部で造られる "ポートワイン"、ポルトガルのマデイラ諸島で造られる "マデイラワイン"、イタリアのシチリア島で造られる "マルサラワイン" などがあります。

これらをまとめて【四大酒精強化ワイン】と呼びます。また、"マルサラワイン" を除いて【三大酒精強化ワイン】とも呼びます。

フランスにおいても、"ヴァン・ド・リキュール (VDL)" や "ヴァン・ド・ナチュレル (VDN)" といった "酒精強化ワイン" があります。

発酵前の果汁にアルコールを加え、その後、熟成させて造られるのが【ヴァン・ド・リキュール (VDL)】、発酵途中でアルコールを添加して造られるのが【ヴァン・ド・ナチュレル (VDN)】です。

一般的に、"酒精強化ワイン" は「食前酒 (アペリティフ)」もしくは「食後酒 (デザートワイン)」として飲まれています (*´ω｀*)

↓ "酒精強化ワイン" です。