~ステップ②:香りをかぐ~

『ワインの "香りのアタック (第一印象)"、"強さや凝縮感"、"特徴的な香りの要素"、"複雑性"、"持続性 (余韻)" の5つをチェックする。』

 

 

1. グラスを回さない状態で、香りをかぐ。(ブドウ自体が持つ香り)

 

→ ベリー系果実、柑橘類、植物、スパイスなどの香りが感じられる。

 

 

 

2. グラスを回して、もう一度香りをかぐ。(醸造過程で現れる香り)

 

→ パン、はちみつ、バター、花などの香りが感じられる。

 

 

 

3. しばらく (30分以上) たってから、香りをかぐ。(熟成過程で現れる香り)

 

→ 土、トリュフ、なめし革などの香りが感じられる。


【アロマ (第1・第2・第3)】

 

『第1アロマ』

 

→ ブドウ品種本来の香り

 

→ "花" や "果実" の香りなど、分かりやすい要素

 

 

 

 

『第2アロマ』

 

→ 醸造や発酵由来の香り

 

→ "種子"、"乳製品"、"キャンディ香" などの香り

 

 

 

 

『第3アロマ』

 

→ 熟成によって生じる香り

 

→ "キノコ"、"葉巻"、"革製品"、"紅茶" などの香り


【赤ワインの香り】

 

『赤系果実』

 

→ イチゴ、ラズベリー、さくらんぼ、ザクロ etc.

 

→ フレッシュで甘酸っぱい印象

 

 

 

 

『黒系果実』

 

→ カシス、ブラックベリー、ブルーベリー etc.

 

→ 凝縮感のある完熟果実味の印象

 

 

 

 

『スパイス』

 

→ 黒こしょう、甘草、シナモン、クローヴ etc.

 

→ ブドウ品種や産地に由来することが多い

 

 

 

 

『乾燥したニュアンス』

 

→ ドライフルーツ、干し草、葉巻、落ち葉、紅茶、革製品 etc.

 

→ 熟成に由来する香り

 

 

 

 

『やや湿ったニュアンス』

 

→ キノコ、腐葉土、生肉 etc.

 

→ 熟成に由来する香り

 

 

 

 

『香ばしさのある樽香』

 

→ コーヒー、カカオ、ローストナッツ、ココナッツ、煙 etc.

 

→ 樽熟成に由来する香り


【白ワインの香り】

 

『柑橘類』

 

→ レモン、ライム、グレープフルーツ、シトラス etc.

 

→ フレッシュで若々しい印象

 

 

 

 

『果肉が白または黄の果物』

 

→ 白桃、洋ナシ、黄桃、カリン、アプリコット etc.

 

→ 甘さを感じさせる印象

 

 

 

 

『トロピカルフルーツ』

 

→ ライチ、マンゴー、パイナップル、パパイヤ etc.

 

→ 甘さと濃厚さを感じさせる印象

 

 

 

 

『白や黄の花』

 

→ モクレン、カモミール、エルダーフラワー、ユリ etc.

 

→ 華やかな印象

 

 

 

 

『スパイス』

 

→ 白こしょう、コリアンダー etc.

 

→ 一部のブドウ品種に特徴的な香り

 

 

 

 

『ミネラル感』

 

→ 火打石、チョーク、貝殻 etc.

 

→ 産地の特徴、あるいは熟成過程で生じる香り

 

 

 

 

『熟成を感じさせる香り』

 

→ ドライフルーツ、はちみつ、干し草、キノコ etc.

 

→ 複雑で厚みのある印象

 

 

 

 

『ぺトロール香』

 

→ 灯油、ガソリン etc.

 

→ 熟成したリースリング種のワインに見つけられる香り

 

 

 

 

『香ばしさのある樽香』

 

→ ローストナッツ、バタートースト、煙 etc.

 

→ 樽熟成に由来する香り

 

→ パワフルで骨太な印象